「フードの袋に書いてある量をあげているのに、なんか太ってきた気がする…」
小型犬を飼っている方から、よく聞く悩みです。
実は、フードのパッケージに書いてある給与量はあくまで目安であり、すべての犬に当てはまるわけではありません。同じ体重3kgのチワワでも、1日中ソファで過ごす子と、毎日30分散歩する子では必要カロリーが変わってきます。
なぜ「目安量」では不十分なのか
フードメーカーが袋に記載する給与量は、一般的な活動レベルの成犬を基準に計算されています。しかし実際には以下の要素が加わって、必要量は大きく変わります:
- 年齢:子犬は成犬の約1.5〜2倍のカロリーが必要。シニア犬は20〜30%減が目安。
- 去勢・避妊手術の有無:手術済みの犬はホルモンバランスの変化により、代謝が約10〜20%低下します。
- 活動レベル:1日の散歩時間・運動量によって必要カロリーが最大2倍近く変わります。
- 体型(BCS):現在少し太り気味か、痩せ気味かによって目標カロリーが変わります。
小型犬(体重別)の大まかな必要カロリー目安
以下は去勢済みの成犬・普通活動レベルを基準にした大まかな目安です。実際はフードのカロリー密度(100gあたりのkcal)によって、グラム数は大幅に変わります。
| 体重 | 必要カロリー目安(DER) |
|---|---|
| 1 kg | 約 95〜110 kcal |
| 2 kg | 約 160〜185 kcal |
| 3 kg | 約 220〜255 kcal |
| 4 kg | 約 275〜320 kcal |
| 5 kg | 約 325〜375 kcal |
※ 子犬・高齢犬・肥満傾向の場合はこの数字から補正が必要です。
犬種別の注意点
チワワ(体重 1.5〜3 kg)
もともと食が細い子が多く、少食でも心配しすぎないことが大切。ただし低血糖になりやすい犬種なので、食事回数は1日2〜3回に分けるのがベスト。
トイプードル(体重 3〜4 kg)
食欲旺盛な子が多く、太りやすい傾向があります。体型が分かりにくい(毛が多い)ので、定期的に肋骨を触って体型チェックすることが重要です。
ポメラニアン(体重 2〜3 kg)
運動量が多く、かなりのエネルギーを消費します。見た目より必要カロリーが高い子が多いです。
ミニチュアダックスフント(体重 4〜5 kg)
胴が長く腰椎に負担がかかりやすいため、過体重は厳禁。関節への影響を考えても、体重管理は特に重要な犬種です。
正しいご飯量の決め方
- フードのカロリー(kcal/100g)を確認する — パッケージの成分表または公式サイトに記載
- 犬の必要カロリー(DER)を計算する — 体重・年齢・活動量・去勢有無を考慮
- 1日のグラム数を算出する — DER ÷ カロリー密度 × 100
例:体重3kgの成犬(去勢済み・普通活動)で、300kcal/100gのフードなら
必要カロリー約235kcal ÷ 300 × 100 = 約78g/日
この計算、手計算では手間がかかります。愛犬の情報を入力するだけで自動で計算してくれるツールを使うのが一番正確で簡単です。
まとめ
フードの袋の「目安量」はあくまでスタート地点。体重・年齢・活動量・去勢の有無を組み合わせた「個別の計算」こそが、愛犬の健康管理の基本です。
計算した量を与えても体重が増え続ける場合は、フードのカロリーが想定より高い・おやつのカロリーを見落としている・運動量が不足しているなどの原因が考えられます。
適正体重を維持することは、関節・内臓・歯など全身の健康に直結します。ぜひ一度、正確な計算をしてみてください。







