ドッグフード売り場で「Grain Free(グレインフリー)」「穀物不使用」の文字を目にする機会が増えました。
「穀物は犬に合わない」「グレインフリーの方が健康に良い」という意見をSNSでも見かけます。でも、これは本当でしょうか?
実はグレインフリーが正解とは言い切れず、愛犬の状態によって判断が変わるというのが、現時点での正確な情報です。
グレインフリーとは
グレインフリーとは、小麦・とうもろこし・米などの穀物(グレイン)を使用していないドッグフードのことです。穀物の代わりに、サツマイモ・えんどう豆・レンズ豆・ひよこ豆などが炭水化物源として使われることが多いです。
グレインフリーのメリット
1. 穀物アレルギーのある犬には有効
犬のフードアレルギーの原因は、牛肉・鶏肉・乳製品・卵・小麦・大豆などが多いと言われています。小麦アレルギーを持つ犬には、グレインフリーフードは確かに有効な選択肢です。
症状としては、体を掻く・耳の炎症を繰り返す・慢性的な軟便・目や口のまわりが赤くなるなどが典型的です。
2. 消化しやすい子には向いている
高品質なグレインフリーフードは、消化吸収率の高い動物性たんぱく質が豊富で、消化器が弱い犬には合うことがあります。
3. カロリー密度が高い傾向
たんぱく質・脂質が多いため、少量で必要カロリーを摂取できます。食が細い犬や、体重を増やしたい場合に有利なことがあります。
グレインフリーのデメリット・注意点
1. 心臓病(DCM)との関連が報告されている
2018年、アメリカのFDA(食品医薬品局)が、グレインフリーフードと拡張型心筋症(DCM)との関連について調査を開始しました。特に豆類(えんどう豆・レンズ豆)をメイン食材とするフードを食べていた犬に多く発症が報告されたためです。
現時点でも因果関係は完全には証明されていませんが、特にゴールデンレトリバー・ラブラドール・グレートデンなどの大型犬に多い傾向が報告されています。
2. 「穀物不使用=低炭水化物」ではない
穀物の代わりに豆類やサツマイモを使っているため、炭水化物量はむしろ多いフードも存在します。「グレインフリーだからダイエットに良い」は必ずしも正しくありません。
3. 必ずしも品質が高いわけではない
「グレインフリー」はあくまでマーケティングワードです。穀物を除いた代わりに、品質の低い副産物(ミールなど)が多く入っているフードも存在します。原材料の1番目・2番目が何かを確認することが大切です。
結局、どう選べばいい?
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 穀物アレルギーの疑いがある | グレインフリーを試す価値あり |
| 健康な成犬・特に症状なし | 高品質なグレインあり/なし どちらでもOK |
| 大型犬・心臓疾患の家族歴あり | グレインフリーは慎重に |
| 消化器が弱い・軟便気味 | 穀物の種類を変えてみる(米ベースなど) |
原材料の確認ポイント
どんなフードを選ぶにしても、以下をチェックしましょう:
- 1番目の原材料が動物性たんぱく質(チキン・サーモン・ラムなど)
- 副産物(by-product)の割合が少ない
- 合成着色料・保存料が無添加(混合トコフェロールなどの天然保存料はOK)
- AAFCOの栄養基準を満たしているかの記載がある
DogCalでは、こうした観点で厳選したドッグフードを一覧でご紹介しています。原材料やサイズ・対象ライフステージで絞り込んで比較できます。







